「エミリー、パリへ行く」は口コミ通り ”薄っぺらい”? 辛口レビューします(ネタバレあり)
昨年パンデミックの真っただ中に ネットフリックスで公開され 大きな話題になった「エミリー、パリへ行く」を先日イッキ観しました。ビンジウォッチってやつ~
既にシーズン2の制作も決まっているという、つまりは大人気な本作は、セックス・アンド・ザ・シティ(SATC)と一部同じ製作陣(ダーレン・スター、パトリシア・フィールド)ということで、SATC大ファンな私的に 期待と注目度が高い海外ドラマだったものの、公開後の SNSレビューやらネット口コミを見た感じの
賛否両論
…やや否が多い感じ?から察する、
そんな感じか…(ビミョウ?)ですぐに観なかったんですよね。
が!が!現状、海外旅行も不可能な環境下ゆえ、海外の街並みを観たり 感じたりしたいじゃん~ という訳で観たの。
結論から言うと
イッキ観したくらいなので、
まぁフツウに面白かった!
と同時に、
賛否両論のワケもよ~くわかりました😂
ので、思った事言いたい事を好き放題、
独断と偏見でレビューするのが今回の記事です。
ネタバレしちゃってる&完全個人的な意見で、ちょっと批判的と言うかイジワルぽく感じちゃうかも??なので、
色々気にならない方のみ読んでくださいw
大ファンな方は見ないでください
ムカつかせてしまう可能性ありなので。
「エミリー、パリへ行く」タイトル問題
早速タイトルからなんだが
「邦題おかしい問題」
いくら日本人の英語力が低いとはいえ、
「原題そのままでは キャッチーではない」などの場合のみに「親しみやすい邦題」は発動してくれると嬉しい!と思わずにいられない。
そして、いうほどめちゃくちゃおかしい(イジった)訳でもないんだが、かといって原題直訳でもないし、ココは内容的にも繋がる SNSのアカウント名である Emily In Paris(エミリーインパリス) そのままで良かったとおもうのだが
本作だけではなく、むしろもっと大幅改悪している「邦題おかしい問題」全体に対する恨みなんだが、さりげにイジると 原題なのか邦題なのかわからんくなりがちで
他国の人と話すとき、スムーズにいかないからヤメテという話
「エミリー、パリへ行く」のファッション
SATCと同じスタイリスト、パトリシア・フィールドが衣装を担当した「エミリー、パリに行く」はファッションも見所!と期待が先行しましたが、個人的には
「SATC程楽しくないなぁ😪」が正直な感想
確かにファッションが素敵な海外ドラマであることは間違いないんだけど。
うーん、なんだろう?こればっかりは SATC と比較するのが酷かなとも思うし…
SATCを今見返しても、20年前としても全く色褪せないファッションが凄すぎるのだよ。
やっぱりサラジェシカパーカーの独特の雰囲気もあるとい思うし。
リリーコリンズも素敵なのは確かなんだが
ファッションで気になったのは以下の点。
パリ在住のリアリティがない
正直なところパリに合ってない気がする。
ロンドンとかの方が合いそうなファッションと思う…
エミリーはファッショナブルなんだけど気合の入ったドレスアップ系で、フワっとしたミニスカートにブーツとか、トータルで甘めな感じがした。し、
「こんな(ファッションな)人パリに居るぅ??」ってトコ
現実的に、ヨーロッパの石畳をハイヒールで毎日闊歩するとかありえなくない?どうなの??ファッション業界の人ならいるのか??しらんだけで、存在はしているのか??
それと、犯罪に巻き込まれそうにも見える
常に車移動しているセレブでもなければ
あんな派手な出で立ちでパリにいたら 軽犯罪に遭うのでは?😱
とか要らん心配してしまう!
エミリー超金持ちそうな件
ただの、一般職の20代なのに、、(赴任手当とかある?としてもだよ?)
エミリーはシャネルやらディオールなどを日常的に愛用。
ハイファッション過ぎじゃない?問題
シンプル違和感。
いやドラマですから!な突っ込みはさておき😂ロゴに目が行っちゃうからさ~~
ハイファッションはSATCも同じなものの、
言うても、キャリーは ニューヨークのちょっとしたセレブ設定なのでブランド品をとっかえひっかえしても、奇抜なファッションでも、リアリティ(存在感)的にもアリだった気がする。
それに、NYCという感じで可能性未知数さもあったり
キャリーはファション命すぎて、お金がないエピソードもあったくらいで、それでも作中では、ハイブランドと古着をミックスコーデしたりなんかして「衣装感」が無くって素敵だったんだけど
(実際サラはSATCの衣装を沢山所有しているらしい!彼女の私物を使ったりもしてたらしいから、そりゃなじみますわな)
これは、サラの存在感も大きいんだろうけど、SATCのドラマ時代の雰囲気には及ばないと思ってしまった。
でもこれは好みの問題で個人的な趣味の問題カモです。
「エミリー、パリへ行く」なんでもSNSで解決する問題
デジタルネイティブなミレニアル世代であるエミリー。
SNSの影響力の大きさは熟知しており、活用方法もお手の物!
‥ぽいが、エミリーがパリに来た当初のフォロワーは200人台。その後増えて千人台になった(確か2000人とか?)
それでインフルエンサーなのかは正直謎。
キアラ・フェリーニじゃあるまいし、SNSマーケティングを熟知しています!みたく言えるのか?
「(SNSとは)こうです(キリ!)」でやることなすこと毎回狙った通りで当てるからすごい(結果凄いなんだが!😂)
にしてもさ、ビジネスで起こったトラブル、まじなんでもかんでもSNSで解決しすぎじゃない?という点
むしろSNSでしか解決しないw
ドカンとヤバイ事が起こって、窮地に立つけれど、SNS駆使してかえって良い結果に✌ みたいな!?そんなんばっかり。
ある種、スカッとジャパン的な事がドカドカ起こるのだ。
…でもね、薄っぺらいみたく言ってるけど、
考えてみると現実が既にこんな世界なんだな~とは思ったよ。
勿論、SNSが全てではないし、アナログ/オーガニックな事が より見直されてはいるものの、マーケティングという観点では企業や個人(インフルエンサー)のSNSマーケティングの影響力は計り知れないのは事実
今後ももっと大きくなっていくのだろうな~と思うと、ある意味今のリアルなのかしら?は少し思った。
登場人物がおかしい(不自然)
とにかくひたすら主人公エミリーに都合がよい人で周囲が固められているという点。
…ドラマなんだから、フィクションだから当然じゃん🤣なんだが、
とにかくエミリーご都合主義なカンジでウッフンなトラブル勃発(特に恋愛面)
もはやリアリティがないどころか、チープに感じてしまうんだな🙄
という訳で、すっごいラフにばっくりとメイン登場人物を紹介👇
「エミリー、パリに行く」の登場人物
「エミリー、パリへ行く」エミリー
主人公のエミリー。明るく快活・仕事熱心
フランス語もしゃべれずにフランスに来た!ということで、ステレオタイプないじわるフランス女上司や、これまたステレオタイプなひねくれた(?)同僚フランス人のあからさまないじめやセクハラにも ひたすら前向き…というか持ち前の ふてぶてしさで対抗し、嫌味もモノとせず、むしろやり返しピンチをチャンスに変えることで最終的には皆になんだか受け入れられるという。
これだけ聞かくとなんかすごい頑張り屋さんな良い子な気がしなくもないが、個人的には観ててちょいちょいめんどくせえなと思ったりもした。
絶対折れない
文化やそれに紐づく思想の違いに関して、エミリーは相手が誰であろうが、取引先のお偉いさんであろうが絶対自分の意見を曲げない。
彼女のミッション「アメリカの視点を伝える」。これが煙たがられる最たる理由なんだが、エミリーは幾度となくこれを誇らしげに堂々宣言!
仕事として、アメリカの視点を伝えるのは、意見するのはいいんだが、第三者的に見てると「こういう人ってマァ嫌われるよな…」と思わざるを得ない。
女上司には嫌われるが(もともと嫌われているから)取引先のお偉いさんには嫌われないむしろ好かれる。意見は受け入れないのに。…というか、そもそもそのお偉いさん、トップが直に手を動かして仕事しているのもびっくりなんだが 笑
話戻ると、「郷に入っては~」ではないけど、実際どの国でもあんまり自己主張ばかりすると窮地に追い込まれるってのが現実かなぁと思ったりもして。(それが理想とは言っていませんよー)
個人的には、私自身は近年の米国的な思想、フェミニズムとかポリコレ的な考えに大きく賛成ですし、ドラマに出てくる「セクシーとセクシズムの境界線」について、完全にエミリーに賛成なんだが、異文化コミュニケーションとしてエミリーってどうなの??はフツーに観てて気まずく感じた。というか反面教師になった。
…
なんかイジワルな紹介みたくなったけどw
実際はある意味エミリーにインスパイアされた部分もあるのは事実
強い。というか、ふてぶてしい、、、
図々しいから折れないメンタルの持ち主
エミリーは他人からイジワルをされても、
それが決して自分のせいなんて1ミリも疑わない(実際自分のせいであっても)
その上に、更なるマウントをかぶせる勢いで対抗し、グイグイ人の心に入っていく。
自分の事を嫌いとハッキリ言うような女上司にべらべら話しかけたり…いや、無敵か?無敵なのか?🤣と思ったし、なんか私もこうなりたい、こうだったら楽そうかもって憧れたのは事実
病まなさそうな性格
あの女上司とか自分ならソッコー病みそうだが、エミリーは病むどころかむしろイキイキ。てか、全く気にしてない。ノーダメージ😂トモダチか!?みたいな。友達だったとしても 「あなたが嫌い」とハッキリ言われたら「ウゥ…涙」ってなりそうなもんだが。
超自分軸
図太くいられる理由はただの性格ではなく、はっきりと自分軸を持っているから(むしろ自分しかいなそうな世界観)
目標達成したい!という強い意志と信念
ゴールへの道筋を描けているからブレないのかもと思った。
自分が本当にやりたい事をがむしゃらにトライしてたら、あらゆる外的な事はどうでもいい、な心境なのかなと。
まぁでも賢いよね。すごく成功しそうなタイプ、アメリカなら。
何より、自分が欲しいもの、が良くわかっていると言う事は素晴らしい。
望むものを把握している、それってつまりは人生の充実度を爆アゲする最重要項目だと思うし、そこに向っているから幸せなんだと思うから。素直にいいなと思う。
「エミリー、パリへ行く」ガブリエル
エミリーの下の階に住むイケメンのガブリエル。少女漫画の出会いみたいに、アクシデントでエミリーと出会い腐れ縁的な人物となる(定番な展開)
典型的なガールズのファンタジー詰め込みイケメン設定!
勿論、日本のドラマとかもありえないキャラ設定とか、主人公に都合のよいキャラなんていくらでもいるものだが、、うん。
これはラブコメとしては仕方ないので、批判ではなく とやかく言いたいから言わせてw
ラブコメとしては、主人公に夢中なイケメンというのが必須というか、
ガールズの夢なシチュエーションだから仕方ないのだろうが、、
こんなオトコいねーよ💥
彼女が居るのにエミリーを気になっている態度を隠し切れない
ガブリエルはカミーユと言う素晴らしい彼女がいるのにも関わらず、エミリーのことが気になって仕方ない様子を見せる。
人前、というかカミーユの前でも 嫉妬で悶々としてるような表情をしたりする。
そんな奴おる?大人だよだって…
カミーユがスーパー美女のいいオンナであっても彼の心の内なんて彼のみぞ知る、な訳で気付かないうちにエミリーに魅かれているかもしれん。が。
…中学生じゃあるまいし!顔に出すな!顔に!😂
これはカミーユもカミーユなんだが(後述)
ひたすらエミリーと三角関係になる展開にガブリエル自身が進んで入っていくのが気になった。えーなにゆえ??自らトラブル起こそうとするやん?みたいな。
彼女が居てもエミリーが気になるぅ~みたいな感じだとしても、さすがにカミーユからのアイデアだからって2人で出かけるかな?とか。2人乗りのオープンカーって知ってて、自分も急遽ショートトとリップに参加💥エミリーを自分の膝に乗せるな!とか。
いや、とやかく言ったけど、まぁガブリエルはカッコイイし素敵です💕
シーズン2に期待!!
「エミリー、パリへ行く」カミーユ
ブロンド美女のカミーユは エミリーのパリでてきた女友達なんだが、
めちゃくちゃ嘘くさい。
キャラ設定が嘘っぽい
とにかくエミリーにとって
都合が良すぎる完璧な女友達
エミリーに対して神か孫の様に疑いもせず純粋な愛を注ぎ、なんなら彼氏であるガブリエルに対してよりも優しいw
…つうか、彼氏(ガブリエル)を差し出すなー!
どんだけピュアなんだ(?なんも考えていない??)と思わずにいられない。
ガブリエルよりも誰よりも
「こんな人実在しているぅ?🙄」
の怪しさ代表。
実在しているのなら、誰でもカミーユと友達になりたいよ…
お店(花屋)で困った時にフラット表れて正義感で救出してくれ、その場で大物経営者と接触できるパーティに招待。イケメン彼氏とお近づきになれるキッカケをゴリゴリに作ってくれて(なんなら彼氏の膝に座らせる)🤦♀実家ビジネスを紹介。兄弟を紹介(未成年の弟と関係を持っても批判したりしないどころかウエルカム)あとくされなく彼氏と別れる。インスタ映え~な完璧な美貌、、などなど
エミリーのパリ生活を支えるために存在しているようなとっても嘘っぽいキャラ😂
毒の一切ない天使のような存在(しかもめっちゃ美人)で、リアル社会で遭遇しづらいレアキャラで本当に純粋無垢でスレてないいい人っているのかしら?
美女すぎて楽勝モードでのらりと生きてきちゃったパターン?とすら思ったけど、ガブリエルに対しては、人間味あるちょっと意地悪な態度したりもしてて、なに?っていうw
「エミリー、パリへ行く」ミンディ
エミリーがパリで初めてできた友達ミンディ。
中国人だが完璧なアメリカンイングリッシュを喋り、パリのアレコレをアメリカとパリ両視点でエミリーにアドバイスしてくれるめんどくさい恋愛絡みはない良き女友達
サクッとエミリーと知り合ってさくっと親友になるミンディは、パリで子守の仕事をしていて子供たちに中国語を教えているのだが、なぜ白人の子どもに中国語?がまず気になった。
中国の富裕層がヨーロッパ移住しでも家庭内では母国語使わせたいから、との理由で中国人を雇うならスッと納得するものの、なぜ白人の子どもに中国語?はシンプル疑問。
マルチリンガルにしたいとか、教育熱心な親なのかもしれんが
フツーに不自然じゃね??
ミンディは英語もペラペラなんだから、
そこは英語で良かったんでない?は思うけど…だめなの?
アジア系配役すれば多様性はOKっしょ!?的な?製作の意図が少し透けて見えたり見えなかったり…
フランスにもアジア系移民はいるし、
パリの街中でアジア人を見かけることは不自然でもないと思うけど、昨今のダイバーシティ対応?つまりはアジア系起用でダイバーシティ対応済!的な態度を表現したいのかしら?(&中国マネーへの配慮的な…?)
…
穿った見方しすぎかもしれんが、賞レース系はこういう事情も大きく影響されるらしいからあながち斜め上すぎない気もする。
勿論狙いがなんであれ、アジア系の活躍は応援したい。でもね、でもねそれを言うならば、態度ではなく本質的な所で対応して欲しいな
本来の意味で、マイノリティ起用、多様性対応しているというのは、チャンスが少ない人のポジションをマジョリティが奪わないため、というのが根本的にある事なはず。そういう意味では、韓国系アメリカ人である彼女で、彼女のために作った役、みたいなら、彼女に寄ったバックグラウンドの役を作っても良かったのでは?と思ったりもしなくない。完全に同じ人種の役を役者がする必要はないけれど、多様性を掲げるのならば配慮してもいいのかなと。
近年のモラル問題など、ブランドとか企業・クリエーターが神経質になっているけどアクションに移しているという事実は、皆が生きやすい世の中になると言う意味ではとっても良い事と捉えているけれど、『本質的なところ』、本来の目的よりも「対策」として とりあえず講じときました!みたいなのを少しでも感じてしまうと ちょっと萎えてしまう、みたいな事がある。映画においても時代劇にありえない人種的配役、とかみるとなんとなくおざなり感を感じる、、というか。問題解決しようとしているのではなく、むしろ、実は違う形でマイノリティを搾取しているとも言えるのでは?と思ったりね。
ミンディは悪くないよ!
シーズン2も出てくると思うし、沢山出て欲しい!
「エミリー、パリへ行く」皆英語が喋れる
アメリカのドラマだから、オーディエンスのために作中は英語になるのは仕方ないんだが
エミリーがいる場所ではフランス人同士も英語で会話する不自然さ
エミリーのポジションが高ければ それも不自然ではないけれど、、平社員ですし。皆がエミリー対応してるのおかしくね?
フランス語もできないのに!?的扱いで初っ端から皆でイジワルしたり嫌味を言ってたの一体何だったん?😂
あと、語学力の高さ。
ヨーロッパの 教養ある人なら流暢な英語を喋れても当然 …というのは理解するが、
エミリーに近い場所に居る人に関しては、
ほぼほぼ流ちょうなアメリカンアクセントな英語を話すという不自然さ
繰り返すが、じゃなんで最初いじめたん?である。
(フランス語に対するプライド、は大いにあるのかもだが…)
勿論アメリカ英語を話すフランス人というのも沢山いるが、リアルさで言えばもっと強め仏訛り&ブロークンイングリッシュであってもよさげ。
「エミリー、パリへ行く」レビューまとめ
グダグダと批判的な事ばかり書いたけど、
実際は楽しんでイッキ観しました!
恋に仕事に!みたいなライトなコメディは小難しい設定や理解力も不要で
あーだこーだ言うても、パリの街並みや華麗なファッションはみていて楽しい!!
それと、個人的には英語も簡単と言うか、
ある意味外国人が喋る英語というのは
スピードも速すぎず分かりやすいし、
難し専門用語も使っていないと思ったから、
英語学習にも良さげ~な海外ドラマだと思いました!
エミリーのとこにも書いたけど、
エミリーのふてぶてしさ(?)にインスパイアされたのは事実だし
さりげに見習いたいところ結構あった。
シーズン2が公開されたら絶対観まーす。
あと、なんだかんだでこのiPhone ケース可愛い欲しくなっちゃった。影響されすぎ。